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ランナー社長のサポーター愛情物語

42.195kmズレないでフィットするマラソン用膝サポーター完成までの道程

浅草生まれ浅草育ち、ヘルスポイント代表の作田です。父親が靴職人でしたので、現在サポーターを作っているのはその影響が大きいのかもしれません。 子供の頃から運動が大好きで、小学校4年生から高校までは野球に夢中でした。野球の練習や自主練で嫌というほど走りました。 当時本当に苦痛でしかなかった走ること、ランニングを続けていることは不思議ですね。

ホノルルマラソンでの暴挙

ランニングを始めてからはもう30年以上になります。始めるきっかけは体力アップとダイエットでした。 部活に明け暮れていた高校までと違い、大学に入って自堕落な日々を過ごしていた代償で、体力は落ち体重は増え続けました。 そんな目的で走り始めた毎晩4キロ程度のランニング。 当初の目的であった体力アップとダイエットは数か月で達成しましたが、ランニングを止めたら体力が落ちてしまうことが嫌で続けていたら、走ることが日課となっていきました。 30歳を目前にしたある日、仲間たちとお酒を飲んだ勢いで、30歳の記念にホノルルマラソンを走ろうという話が出ました。 大会出場などには全く興味なかったのですが、ホノルルマラソンというブランドとお酒の力で決めてしまったのです。 当時フルマラソンを走ることがどんなに大変なことかも分からず、なんと3時間30分という途方もない目標を立てました(苦笑)。 怖いもの知らずとはこのことですね。大会に向けたマラソン練習もせずにそれまで通り4キロや、長くて7キロくらいを走るだけでした。 まったく走り込みが足りてないですから、案の定メチャクチャ苦しい初マラソンでした。 ペース配分も分からずただやみくもに走った結果、20キロ過ぎに膝を痛め35キロからは走ることさえ出来ず、足を引きづり歩いてゴールしました。

初マラソンのタイムは4時間32分。
帰国後も膝の痛みはおさまらず、スポーツ整形外科に行くとランナーズニー(腸脛靭帯炎)と診断されました。 ランナーズニーは、走り過ぎが主な原因ですが、O脚(内反膝)や、走行フォームが足の外側で体重を受けるクセのある人に起こりやすく、 多くのランナーが悩まされている疾病です。私の場合もO脚ぎみですし、ホノルルの3週間前にハーフマラソンを走ったのも良くなかったようです。 マラソンに向けたトレーニングをしっかり積んでないのに、無謀にも21.0975kmと42.195kmを続けて走ったのですから当然の結果です。

完治まで10年

ホノルルでの初マラソンのタイムが目標にほど遠いのは当然ですが、それよりも最後まで走りきれなかったことが本当に悔しく、 いつかフルマラソンを走り切りたいと強く思いました。 しかしその時痛めた膝が治るまでにそれから約10年かかりました。 普段の4キロ程度のランニングも痛くて走れない日が続きました。

既存製品の改良を試みるが失敗

その当時の仕事がクロロプレンラバー製サポーターの企画開発営業でしたので、自然の流れで自分用のランニング膝サポーターを作ることを考えました。(これが現在につながっているので、ケガしたことに感謝です!) 仕事が仕事でしたし簡単だろうと高をくくっていたのですが、いざ始めてみるとこれが難しい。その会社ではアスリート向けのスポーツサポーターを販売していて、特に強かった種目が、バレーボールやバスケットボールでした。

当時のサポーターです。左のサポーターは、サイドにワイヤーが入っているタイプで安定感はありますが、ランニング時の膝関節の動きを妨げ、走りづらいです。 真ん中のものは、ワイヤーの入っているものよりはいいのですが、やはり長距離走には向いてません。 ズレやたるみが出ますし、覆っている部分が大きすぎて違和感があります。一番右が現在の商品です。どれもMサイズですが、これだけ大きさが違います。 走りずらいわけですね。

まずは、当時のサポーターを部分修正して試してみました。安定して痛みは出ないのですが、ランニングには不向きでした。

走れば走るほどズレるサポーターばかり

シンプルでなるべく違和感の少ないものをと作り直しても、ズレやたるみがあって効果が続かない。結局、他種目のサポーターをベースに作っても合わないということに気づきました。 他社さんのサポーターもいろいろ試しましたが、フィットするものがまったくありませんでした。 この時に気づいたのですが、ズレないサポーターって無いんですね。

開発初期のランニング向けサポーターです。久しぶりに着けて走りました。靴を履いたままで着脱が出来る、圧力調整が可能、 などの利点はありましたが、フィット性に少し難があります。

7キロ走った直後の写真。走り出す前に赤マジックで印をつけましたが、これだけズレました。ちなみにキロ5分30秒ほどのスピードです。 開発当時は、キロ4分から4分30秒ほどで走っていたので、もっとズレたりヨレたりしました。

ランニングは特に長時間着けっぱなしですから、走れば走るほどズレて、気になってしかたないんです。ホノルルマラソン出場の後は、年に一度ハーフマラソンの大会に出場するようになりましたが、レース中必ず膝が痛み出すため、常にサポーターを携帯し、痛みが出てから着けていました。途中で何度もサポーターのズレを直しながら走りました(苦笑)。それでもクロロプレンラバー製サポーターは、装着すると痛みは引くという最大の利点がありますから、手放せないんです。

日本製の素材は素晴らしい!

このクロロプレンラバー製のサポーターというのは、1960年代にアメリカで誕生したサポーターなのですが、素材内に無数の独立発泡があり、 ラバーと独立発泡が作り出す弾力性の圧力によって、独特のすばらしいサポート力が得られるんです。中でも日本産の素材の性能はダントツです。 弾力も伸びも耐久性も全然違いますよ。ウエットスーツを着たことがある方は分かると思いますが、海外製は一度着ると伸びちゃうものが多いです。 2度目に着ると水がガンガン入ってきて冷たいんですよ。その辺日本製のウエットスーツは価格こそ高いですが、着心地や保温力がすばらしいです! もちろん弊社はすべて日本産素材、しかも特に高品質の素材を使って日本で製造していますよ!

痛みには強いサポーターなので、あとはズレないフィット力だけ。でもそこが一番難しいのですが・・。 それを作り出すために何度も何度も作り直しました。素材から研究し、伸縮性や弾力性、厚みの違うものをいくつか試しましたが、ダメでした。 硬めのものはズレにくくはなるのですが、動きづらいし、結局は時間の問題でズレてきます。

素材から形まで試行錯誤したが、一時諦め・・・。

次に研究したのが形です。様々な膝の角度をつけたものや長さに変化を付けたりと試しました。やはりズレにくくはなるところまではいくのですが、 ズレないというところまではいかなかったです。何年か試行錯誤しましたが、ほどほどのところで諦めてしまいました。

こちらがほどほどのもの(苦笑)それに今見ると相当ダサイですね(笑) フィット性は向上し、立体的に角度も付けました。でも長く走ると肌にあたる縫製部分が擦れて違和感が出るのが欠点です。 右写真は7キロラン後ですが、ズレますね。

独立を機にサポーター作り再開

その後、留学や税務・経理の勉強を経て独立しました。健康関係の仕事でスタートしたのですが、以前勤めていた会社の倒産や、 サポーター工場の社長との再会などの巡り合わせがあり、サポーター企画開発販売をすることになりました。 そうなると中途半端になっていたランニング膝サポーター作りも再スタートです! 様々な異なる伸縮性・弾力性を持つ素材の組み合わせ、それを生かす形、裏地の起毛の方向まで気を遣い、何度も何度も試作品を作ることを繰り返しました。 妥協せずに自分自身が納得したものを作るため、ランナーへのモニタリングでさらに意見を拾いながら丁寧に作り上げていきました。 右の写真のサポーター試作品は失敗作のほんの一部です。 それこそ毎週作り直して試す、の繰り返しです。 しかし苦労の末、ようやく完成したサポーターが「マラソンズニーサポート」です!

<閑暇休題>大腿四頭筋の加齢による変化

ランニング動作で膝を守る大切な筋肉は大腿四頭筋です。その中で内側広筋は特に重要なのですが、衰えやすく鍛え続けないといけない筋肉です。 太ももに力を入れると膝蓋骨の上、内側に力こぶのように筋肉が盛り上がりますよね。それが内側広筋です。 若い時と比べてどうですか?膝を痛めている方はまずこの筋肉が衰えてると思います。力こぶが前よりも小さくなっていませんか。 ある研究で発表されたのですが、若い時は、歩行着地時に内側広筋が主導なのに、年を取ると大腿直筋(太ももの真ん中の筋肉)主導になるそうです。 これは内側広筋が衰え、大腿直筋を使わざるを得ないことを表しています。 ですから内側広筋を鍛えていると膝を痛めにくくなりますよ。

とうとうひとつの形に結実「マラソンズニーサポート」の特長

「マラソンズニーサポート」はその内側広筋も補助します。このサポーターのサイドの支柱になっている部分は、真横ではないんです。それこそ何年もかけて見つけたのですが、この位置がミソなんです。この位置に支柱があるからズレないし、支柱部分が内側広筋を加圧し、筋出力をアップさせ、またランナーズニーから守るように腸脛靭帯の擦れを防ぐんです。支柱の位置が少し変わるだけで全然違うんです。それだけじゃなくフィット性を高めるために裏地の起毛の方向までも考慮してズレをなくすことに役立ってるんです。細部のひとつひとつにこだわっているので作る時にすごく手間がかかります。ですから職人さんにはホント頭が上がりません(笑)。 そして何と言っても装着感の良さが一番の特徴です!走る膝の動作の邪魔をしないフィット性を持ち、42.195kmを走ってもズレない!ランニング用膝サポーターの誕生です。もうホント愛情を注いだ製品です。

2010年に改良版マラソンズニーサポート10でもうすぐサブスリー

そしてその2年後には、上記の「マラソンズニーサポート」が進化した、「マラソンズニーサポート10」の完成! これは前面部を立体的にして、膝蓋骨部分には最大級の柔軟性を持つ素材を使用、膝蓋骨のストレスをなくして、さらに装着性を向上させました。 (写真は、通気性を持つ「マラソンズニーサポート10ホール付」) 初マラソンのホノルルマラソンの時に立てた3時間30分という目標は、15年経って東京マラソンで達成しました。 記録は3時間16分47秒でした。もちろん「マラソンズニーサポート」を着けて走りました! レースの時は今でも必需品です。レース以外でも疲労がある時や、長い距離練習の際は予防として装着しています。お蔭でランナーズニーも再発してません。そして、マラソンズニーサポート10を着けて3時間9分38秒まで記録を伸ばすことができました。 現在もさらなる自己記録更新、夢のサブスリーに向けて走り続けてます。

走ってもずれない私の自信作「マラソンズニーサポート10」

「マラソンズニーサポート10」は、私がランナーズニーを患い、サポーターを作り始めてから16年を経てようやく完成した自信作です! ランナー向けに開発したこの商品は、今ではそのフィット性からランナー以外の一般の方々にも喜ばれる商品に成長しました。

マラソンズニーサポート10を装着して7キロ走った直後の写真です。ズレたりヨレたりしません!(この時はキロ5分10秒で走りました。) レース中の写真でも使用してます。上写真が33km周辺、下の手を挙げている写真は36kmあたりの写真です。しっかりとフィットしてます!!

次の大ヒット予感、偏平足、足裏の疲れに高い効果!

自身が膝の故障があったことで、膝サポーターを中心に作ってきましたが、ようやく膝サポーター以外の大自信作が出来ました! それは2013年に完成した「足裏アーチサポートパッド」です。これは、長い距離を走ると足裏が疲れバネがなくなり、 フォームもバラバラになってしまうので、何かサポートする製品をと考えて作ったサポーターです。レースの後半にしっかり走れるようにと開発したものです。 嬉しいことにいざ販売してみるとランナーはもちろんですが、一般の足裏の疲れやすい人や偏平足の人に喜ばれています。 この商品は、靴の中で履くものなので、保温性の高いクロロプレンラバーではなく、通気性のあるウレタンフォームを使ってます。 お祭りのシーズンになると担ぎ手からも人気が高い商品です。 アーチがない足袋を長い時間履いていると、足裏の疲れが顕著に出ますので、効果がより一層分かりやすいからでしょう。

「足裏アーチサポートパッド」は、ランナーやウォーカー、登山愛好家をはじめ、偏平足や足裏の疲れやすい方に自信を持ってお勧めします!

現在は、この製品の科学的なエビデンスを取り、さらに良い製品にするために、平成26年9月より、芝浦工業大学、お茶の水女子大学と研究契約を交わしました。

これからも、喜ばれる商品作りを続けていきますので、みなさんよろしくお願い致します!

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